STORIES
妖怪よみもの
ほぼ毎日ひとつ、妖怪のはなしを。
源頼政の鵺退治 — 『平家物語』と能「鵺」、射た側と射られた側から読む『平家物語』で、夜ごと御所をおびやかした怪物・鵺を射落とした源頼政。弓の名手が選ばれたわけ、矢を放つ前の祈り、そして射られた鵺の側から語りなおす能「鵺」まで、ひとつの退治劇をふたつの目線でゆるりと読みます。
宇和島の牛鬼は、海辺の妖怪とは別もの? — 伝承の牛鬼と祭りの牛鬼牛鬼と聞くと、愛媛・宇和島の祭りに登場する大きな練り物を思い浮かべる人もいるかもしれません。でも、海辺に現れて人を襲う伝承の牛鬼と、悪いものを追い払う祭りの牛鬼は、同じ名前でも役目が正反対。ふたつの牛鬼を分けて、ゆるりと見ていきます。
病の床の頼光と、千筋の糸 — 土蜘蛛退治の物語をたどる源頼光の土蜘蛛退治は、病で寝こむ英雄が、糸を投げかける怪しい法師と戦う、ひと味ちがう退治の話です。刀が「蜘蛛切」と呼ばれるようになった伝説、絵巻『土蜘蛛草紙』の化け物屋敷、能『土蜘蛛』の千筋の糸まで、ゆるりとたどります。
山伏に化けて、ふしぎな酒を — 源頼光の大江山鬼退治日本でいちばん名高い鬼退治、大江山の酒呑童子。源頼光と四天王は、力ずくではなく、山伏の変装とふしぎな酒で鬼の頭領に挑んだと語られます。兜にかみついた首、鬼の嘆き、大江山はどこかという話まで、ゆるりとたどります。
目の多い籠をかかげる日 — 一つ目小僧と「事八日」二月八日と十二月八日の「事八日」。関東などでは、この日に一つ目の妖怪がやってくるといわれ、目の多い竹の籠を竿の先にかかげて追い返しました。帳面をつける一つ目小僧と道祖神の話まで、ひとつ目の来訪者をゆるりとたどります。
砂かけ婆を見た人はいない — 神社の森に降る砂の言い伝え奈良に伝わる砂かけ婆は、さびしい神社の森で砂をふりかけてくる妖怪。けれど、その姿を見た人はいないといわれています。見えないのに「婆」と呼ばれるふしぎ、神社の森という場所、音だけの妖怪たちを、ゆるりと紹介します。
抱くと重くなる — 子泣き爺と、阿波の山に響く赤ん坊の声徳島の山あいに伝わる子泣き爺は、老人の姿なのに赤ん坊の声で泣き、抱き上げるとどんどん重くなる妖怪。姿と声の食いちがい、「抱くと重くなる」ほかの言い伝え、阿波の山の伝承地まで、ゆるりとたどります。
山姥の二つの顔 — 昔話で追いかけてくる山姥、能で山をめぐる山姥、金太郎を育てた山姥昔話では小僧や牛方を追いかけてくる山姥。けれど能「山姥」では人知れず山仕事を手伝う山の精として、浮世絵では金太郎を抱くやさしい母として描かれます。同じ「山姥」がなぜこんなにちがう顔をもつのか、ゆるりとたどります。
猫又と『徒然草』— 夜道で法師が出会った「猫また」の正体尾が二つに分かれた猫の妖怪・猫又は、鎌倉時代の終わりごろの随筆『徒然草』にもう登場しています。うわさを聞いた法師が夜道で「猫また」に飛びつかれる、ちょっと笑える話から、山の猫又と家の猫又、二股の尾の言い伝えまで、ゆるりとたどります。
のっぺらぼうと小泉八雲「むじな」— 二度驚かせる怪談のしくみ小泉八雲『怪談』の「むじな」は、顔のない者に一度驚き、逃げこんだ先でもう一度驚く話です。「再度の怪」と呼ばれる語りの型、助けを求めた相手が怪だったというこわさ、題名にだけ出てくる正体から、のっぺらぼうの話のしくみをゆるりとほどきます。