No.023
化け猫
BAKENEKO


『東海道五十三対』より「岡部」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
長く飼われた猫や、年をとった猫が化けた妖怪。夜中に手ぬぐいをかぶって後ろ足で立ち、踊っている姿を見られた、という話が各地に残っています。人の言葉をしゃべったり、飼い主や家の人そっくりに化けたりもするといわれ、身近な生き物だからこそ、そのふしぎさが怖がられてきました。
化け猫の話には、恩やうらみを忘れない猫がよく登場します。貧しいお寺で大事にされた猫が恩返しをする昔話もあれば、亡くなった飼い主の無念を晴らそうとする話もあります。佐賀を舞台にした「鍋島の化け猫騒動」は、そうした話が芝居や講談で大きく広まった例です。なお、尾が二つに分かれた猫は「猫又」と呼ばれ、化け猫と重ねて語られることもあります。