No.072
大蝦蟇
OGAMA


「天竺徳兵衛」(大蝦蟇に乗る天竺徳兵衛)
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◆ でんしょう
長い年月を生きたガマガエルは、やがてふしぎな力を身につける――そんな言い伝えが各地に残っています。大ガマが口を開けて息を吸いこむと、虫や小鳥がふらふらと吸い寄せられていく、という話もそのひとつ。古い屋敷の床下や池の底に、驚くほど大きなガマが棲みついていた、という話も語られてきました。
ガマと術の結びつきは、中国の仙人の話にもさかのぼります。ガマを連れた「蝦蟇仙人」は、日本でも絵や置物の題材として親しまれてきました。江戸時代になると、ガマの妖術を使う盗賊や謀反人が芝居や読み物に登場して大人気に。大ガマに乗って現れ、煙とともに消える姿は、舞台の見せ場になったといわれています。