No.043
釣瓶落とし
TSURUBEOTOSHI


『古今百物語評判』より「西岡の釣瓶おろし」
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◆ でんしょう
夜、村はずれの大きな木の下を通りかかると、こずえの上から大きな首がいきなりどすんと落ちてくる――それが釣瓶落としです。井戸の釣瓶が縄をつたってまっすぐ落ちていくように、すとんと落ちてくるのでこの名があるといわれています。落ちてきた首は、通りかかった人を驚かせたり、つかまえて木の上へ引き上げたりして、またするすると上へ戻っていくのだとか。
京都や滋賀、岐阜など各地に話が伝わり、土地によっては首ではなく、火の玉のような姿で語られることもあります。絵に描かれるときは、髪をふり乱した大きな首だけの姿がおなじみです。首の妖怪といえばろくろ首もいますが、あちらは人の首が夜に伸びたり抜けたりするもの。釣瓶落としは、木の上に潜んで上から落ちてくる首そのものとして語られています。