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No.033

牛鬼

USHIONI

牛鬼
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『百怪図巻』より「うし鬼」
参考:昔の絵佐脇嵩之(1737)
『百怪図巻』より「うし鬼」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
USHIONI
ぶんるい
海の怪
でるところ
海辺・淵・滝
伝承地
  • 愛媛県 — 宇和島など南予地方の祭りには、魔よけの練り物「牛鬼」が登場します(伝承の牛鬼とは別のものです)

◆ でんしょう

牛の頭に、鬼のような体、あるいは蜘蛛のような脚をもつといわれる妖怪。近畿・中国・四国・九州など西日本の海辺に多く伝わり、夜の浜や岩場に現れて人を襲うと語られてきました。海だけでなく山の淵や滝に棲むという土地もあり、姿や性質は場所によってさまざまです。江戸時代の妖怪画には、牛の頭に蜘蛛のような体という、なんとも不思議な姿で描かれたものもあります。

島根県の石見地方などには、牛鬼が「濡れ女」と組んで現れる話が残っています。海辺で赤ん坊を抱いた女が「少しのあいだ、この子を抱いていて」と頼み、言われるままに抱くと、赤ん坊は石のように重くなって手から離れません。動けなくなったところへ、海から牛鬼がやってくる――そんな、ぞっとする言い伝えです。

◆ この妖怪のよみもの

宇和島の牛鬼は、海辺の妖怪とは別もの? — 伝承の牛鬼と祭りの牛鬼牛鬼と聞くと、愛媛・宇和島の祭りに登場する大きな練り物を思い浮かべる人もいるかもしれません。でも、海辺に現れて人を襲う伝承の牛鬼と、悪いものを追い払う祭りの牛鬼は、同じ名前でも役目が正反対。ふたつの牛鬼を分けて、ゆるりと見ていきます。