No.071
獏
BAKU


『訓蒙図彙』より「獏」
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◆ でんしょう
もとは中国で語られてきた想像上の獣です。象の鼻、犀の目、牛の尾、虎の足をもつ、などと説明され、いくつもの動物から少しずつ借りてきたような姿で描かれます。中国では、その皮を敷いて寝たり、姿を描いて飾ったりすると、病や邪気を遠ざけると考えられていたといわれます。
日本に伝わると、獏は「悪い夢を食べてくれる獣」として親しまれるようになりました。お正月の初夢のころには、宝船の絵に「獏」の字を書き入れたものを枕の下に敷いたり、獏の絵を枕もとに置いたりして、よい夢を願う習わしがあったといわれています。こわい夢にうなされた夜も、獏がぱくりと食べてくれる。そう思えば、少し安心して眠れたのかもしれません。