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No.017

鬼

ONI

鬼
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『今昔画図続百鬼』より「鬼」
参考:昔の絵鳥山石燕(1779)
『今昔画図続百鬼』より「鬼」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
ONI
ぶんるい
異形の者
でるところ
山奥・離れ島・地獄

◆ でんしょう

頭に角を生やし、口には牙。赤や青の肌をして、虎の皮の腰巻きに鉄の金棒。日本の妖怪のなかでも、だれもがすぐに姿を思い浮かべられるのが鬼です。『桃太郎』では島に住む鬼が退治され、『一寸法師』では小さな主人公が鬼のおなかの中で針の刀をふるい、『こぶとり爺さん』では鬼たちが夜の宴でにぎやかに踊ります。

ひとくちに鬼といっても、その顔ぶれはさまざまです。大江山の酒呑童子のように都をおびやかしたと語られる鬼の頭領もいれば、仏教の地獄で亡者を責める鬼もいます。いっぽうで、鬼を神さまとしてまつる土地や、節分に「鬼は内」と唱えるところもあり、ただの悪者として片づけられないのも鬼のおもしろいところです。

◆ この妖怪のよみもの

角は牛、腰巻きは虎 — 鬼の姿と「鬼門」のふしぎ頭に角、腰には虎の皮。おなじみの鬼の姿は、北東の方角「丑寅(うしとら)」、つまり鬼門にちなむという説があります。京都の鬼門よけや、「おに」という名前のもとになったとされる「隠(おぬ)」のことまで、鬼の姿のひみつをゆるりとたどります。