No.016
天狗
TENGU


『画図百鬼夜行』より「天狗」
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◆ でんしょう
赤い顔に長く突き出た鼻、山伏の装束に一本歯の高下駄。手には羽うちわを持ち、背中の翼で山から山へ飛びまわるといわれる山の妖怪です。深い山で大きな木が倒れるような音がしたり、どこからか高笑いが聞こえたりするのは天狗のしわざとされ、子どもが山で行方知れずになることを「天狗にさらわれた」と言うこともありました。
もともと「天狗」は中国で、音を立てて空を流れる星を指すことばでした。日本ではやがて山にひそむあやしいものの名になり、古い絵では鳥のようなくちばしの姿で描かれることもよくあります。いっぽうで、修行を積んだ天狗は山の守り神としてまつられるようにもなり、京都の鞍馬山や愛宕山のように、天狗が住むと伝わる霊山が各地にあります。