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No.016

天狗

TENGU

天狗
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『画図百鬼夜行』より「天狗」
参考:昔の絵鳥山石燕(1776)
『画図百鬼夜行』より「天狗」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
TENGU
ぶんるい
山の怪
でるところ
深い山・霊山の杉木立
伝承地
  • 京都府 — 鞍馬山には大天狗・僧正坊が住み、牛若丸に兵法を授けたという伝説が残ります

◆ でんしょう

赤い顔に長く突き出た鼻、山伏の装束に一本歯の高下駄。手には羽うちわを持ち、背中の翼で山から山へ飛びまわるといわれる山の妖怪です。深い山で大きな木が倒れるような音がしたり、どこからか高笑いが聞こえたりするのは天狗のしわざとされ、子どもが山で行方知れずになることを「天狗にさらわれた」と言うこともありました。

もともと「天狗」は中国で、音を立てて空を流れる星を指すことばでした。日本ではやがて山にひそむあやしいものの名になり、古い絵では鳥のようなくちばしの姿で描かれることもよくあります。いっぽうで、修行を積んだ天狗は山の守り神としてまつられるようにもなり、京都の鞍馬山や愛宕山のように、天狗が住むと伝わる霊山が各地にあります。

◆ この妖怪のよみもの

鞍馬山の大天狗と牛若丸 — 山の怪が守り神になるまで京都・鞍馬山には大天狗の僧正坊が住むといわれ、幼い牛若丸に兵法を授けた伝説が残ります。能「鞍馬天狗」のあらすじや、天狗が山伏の姿をしているわけまで、山の怪が守り神として語られるようになった道のりを、ゆるりとたどります。