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No.062

鬼火

ONIBI

鬼火
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『和漢三才図会』より「鬼火」
参考:昔の絵寺島良安(1712)
『和漢三才図会』より「鬼火」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
ONIBI
ぶんるい
怪火(野の火)
でるところ
野原・墓地・湿った土地

◆ でんしょう

夜の野原や墓地、湿った土地にふわりと浮かぶ青白い火。ひとつだけのこともあれば、いくつも連なって現れることもあるといわれます。音もなくただよい、近づくとすっと消え、離れるとまた灯る――そんなつかまえどころのなさが、各地で語られてきました。雨のしとしと降る夜に出やすい、という言い伝えもあります。

その正体は、亡くなった人や動物の魂が火になったものだと考えられてきました。昔の人は、墓のそばに灯る青い火を見て、そこに眠る人のことを思ったのかもしれません。鬼火はひとつの妖怪というより、土地ごとにさまざまな名前で呼ばれる「あやしい火」をまとめた呼び名のような存在で、狐火や人魂もその仲間に数えられることがあります。