No.020
唐傘お化け
KARAKASA-OBAKE


『百種怪談妖物双六』より「からかさお化け」
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◆ でんしょう
長いあいだ使われた古い唐傘(竹の骨に紙を張った和傘)が化けたといわれる妖怪。すぼめた傘の姿に大きな一つ目、口からはだらりと長い舌。柄は一本足になっていて、ぴょんぴょんと跳ねながら現れます。
人を驚かせはしますが、ひどい目にあわせるような話はあまり伝わっていません。ふいに飛び出して舌を出し、人をからかう――どこか憎めないいたずら者として語られてきました。昔の人は、長く使った道具には魂が宿ると考えていました。しまいこまれて忘れられた古傘が、もう一度外へ出たくて跳ねだした。そう想像してみると、少しかわいらしく見えてきます。