No.025
アマビエ
AMABIE


瓦版「肥後国海中の怪(アマビエ)」(京都大学附属図書館蔵)
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
江戸時代の終わりごろ、肥後国(いまの熊本県)の海に毎晩光るものが現れ、土地の役人が見に行くと、海の中から不思議な姿のものが出てきた――そんな話が瓦版に残っています。長い髪に、鳥のくちばしのような口、うろこにおおわれた体、そして三本の足。それは自ら「アマビエ」と名乗ったといわれています。
アマビエは、しばらく豊作が続くこと、そしてもし病がはやったら自分の姿を写して人々に見せるように、と告げて海へ帰っていったのだとか。こうした、先のできごとを告げて自分の絵姿を広めさせる不思議な生き物は「予言獣」と呼ばれ、江戸時代にはいくつもの話が刷り物で出回りました。