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No.054

茨木童子

IBARAKI-DOJI

茨木童子
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『新形三十六怪撰』より「老婆鬼腕を持去る図」
参考:昔の絵月岡芳年(1889)
『新形三十六怪撰』より「老婆鬼腕を持去る図」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
IBARAKI-DOJI
ぶんるい
鬼
でるところ
大江山・京の都
伝承地
  • 京都府 — 渡辺綱が鬼の腕を切った舞台と伝わる一条戻橋。羅生門とする話もあります

◆ でんしょう

大江山の鬼の頭領・酒呑童子に仕えた鬼たちのなかで、いちばんの家来とされるのが茨木童子です。源頼光と四天王が大江山に乗りこんだとき、多くの鬼が討たれるなかで、茨木童子は逃げのびたと語られることが多く、その後の話がいくつも残っています。生まれについては、摂津の茨木(いまの大阪府)とする説や、越後(いまの新潟県)とする説などがあり、ひとつには決まっていません。

茨木童子の話でよく知られているのは、片腕をめぐる物語です。都で四天王のひとり渡辺綱に腕を切り落とされ、のちに人の姿に化けて、その腕を取り返しに来たといわれています。美しい女や年老いた女に姿を変えて人に近づくところから、化けるのが得意な鬼として描かれることも多く、能や歌舞伎の舞台でもおなじみの鬼になりました。

◆ この妖怪のよみもの

切られた腕を取り返しに — 渡辺綱と茨木童子酒呑童子の右腕とされる茨木童子。いちばん有名なのは、大江山ではなく都の橋の上で始まる話です。渡辺綱に切り落とされた片腕と、それを取り返しに来た鬼。一条戻橋と羅生門、能と歌舞伎の舞台まで、ゆるりとたどります。