No.027
山姥
YAMAUBA


『百怪図巻』より「山うば」
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◆ でんしょう
山の奥にひとりで暮らすといわれる女の妖怪。長くみだれた髪に、耳までさけた大きな口――昔話の山姥は、山道で日が暮れた旅人や、使いに出た子どもを追いかけてくる、こわい存在として語られます。人の家に女房としてまぎれこみ、やがて正体をあらわす、という話も残っています。
けれど、山姥はこわいだけの妖怪ではありません。山で迷った人を助けたり、山姥が福をさずけたりする話も各地に伝わっています。民俗学では、山の神さまをまつる信仰とのつながりが指摘されていて、山の恵みと山のおそろしさ、その両方をひとりで背負った存在なのかもしれません。