◀ 図鑑の一覧へ ピクセル妖怪

No.027

山姥

YAMAUBA

山姥
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『百怪図巻』より「山うば」
参考:昔の絵佐脇嵩之(1737)
『百怪図巻』より「山うば」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
YAMAUBA
ぶんるい
山の怪
でるところ
山奥・山中の一軒家

◆ でんしょう

山の奥にひとりで暮らすといわれる女の妖怪。長くみだれた髪に、耳までさけた大きな口――昔話の山姥は、山道で日が暮れた旅人や、使いに出た子どもを追いかけてくる、こわい存在として語られます。人の家に女房としてまぎれこみ、やがて正体をあらわす、という話も残っています。

けれど、山姥はこわいだけの妖怪ではありません。山で迷った人を助けたり、山姥が福をさずけたりする話も各地に伝わっています。民俗学では、山の神さまをまつる信仰とのつながりが指摘されていて、山の恵みと山のおそろしさ、その両方をひとりで背負った存在なのかもしれません。

◆ この妖怪のよみもの

山姥の二つの顔 — 昔話で追いかけてくる山姥、能で山をめぐる山姥、金太郎を育てた山姥昔話では小僧や牛方を追いかけてくる山姥。けれど能「山姥」では人知れず山仕事を手伝う山の精として、浮世絵では金太郎を抱くやさしい母として描かれます。同じ「山姥」がなぜこんなにちがう顔をもつのか、ゆるりとたどります。