No.040
すねこすり
SUNEKOSURI

◆ でんしょう
岡山県に伝わる妖怪。雨の降る夜、ひとりで道を歩いていると、何かが足もとにすり寄ってきて、すねとすねのあいだをこすりながら通り抜けていく――それがすねこすりだといわれています。姿は犬のようだと語られますが、なにしろ暗い雨の夜のこと。正体をじっくり確かめられた人は、そう多くなかったのかもしれません。
すねこすりにまとわりつかれると、足がもつれて歩きにくくなるといわれます。けれども、かみついたり人を傷つけたりする話は、あまり聞かれません。ぬれた足もとを、ふいにやわらかいものがかすめていく。そのぞくっとする感じとくすぐったさを、そのまま名前にしたような、どこか憎めない妖怪です。