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No.041

輪入道

WANYUDO

輪入道
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『今昔画図続百鬼』より「輪入道」
参考:昔の絵鳥山石燕(1779)
『今昔画図続百鬼』より「輪入道」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
WANYUDO
ぶんるい
火の怪
でるところ
夜の通り

◆ でんしょう

炎に包まれて燃えさかる牛車の車輪。その真ん中に、坊主頭の男の大きな顔がついている――それが輪入道です。夜の通りをごろごろと転がっていき、その姿を見た者は魂を抜かれてしまう、といわれています。「入道」はもともと仏門に入った人のことですが、妖怪の名前では、坊主頭の大きな男の怪をさすことが多い言葉です。

輪入道の姿をいまに伝えているのは、江戸時代の絵師・鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』です。牛車は、平安時代の貴族たちが乗った、牛に引かせる車。江戸の人々にとっては、遠い昔の都を思わせる乗り物でした。その古い車輪が火に包まれ、真ん中の顔がこちらをにらんでいる。一度見たら忘れられない姿です。

◆ この妖怪のよみもの

輪入道と「此所勝母の里」— 一枚の紙で追いはらえる妖怪炎の車輪に男の顔がついた輪入道。鳥山石燕はその絵に、「此所勝母の里」と書いた紙を貼れば近づけない、と書き添えました。なぜこの言葉がお守りになるのか。中国の古い話と、よく似た妖怪・片輪車とのちがいまで、ゆるりとたどります。