◀ 図鑑の一覧へ ピクセル妖怪

No.051

天井嘗

TENJONAME

天井嘗
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『百器徒然袋』より「天井嘗」
参考:昔の絵鳥山石燕(1784)
『百器徒然袋』より「天井嘗」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
TENJONAME
ぶんるい
家の怪
でるところ
古い屋敷の高い天井

◆ でんしょう

ひょろりと背の高い妖怪で、人のいない夜、古い屋敷の高い天井を長い舌でなめるといわれています。天井に残る黒っぽいしみは、天井嘗がなめていった跡だというのです。人に向かってくることはなく、気がつけば天井に跡だけが残っている。そんな静かな妖怪です。

天井嘗も、江戸時代の絵師・鳥山石燕が妖怪画集に描いたことで知られるようになりました。見上げるほどの背丈で、天井に向かって舌をのばす姿です。夜の座敷で、ろうそくの明かりが届かない天井の暗がりを見上げたとき、昔の人はそこに何かがいるような気がしたのかもしれません。

◆ この妖怪のよみもの

天井のしみは、だれのしわざ? — 天井嘗と、見上げる夜の暗がり天井の黒っぽいしみは、天井嘗がなめた跡――そんな言い伝えがあります。理由のわからないしみに名前をつけること、高い天井の暗さと冬の寒さ、ふとんから見上げた木目の顔。暮らしの感覚とつながる天井の妖怪を、ゆるりと紹介します。