No.05
幽霊
YUREI


『画図百鬼夜行』より「幽霊」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
妖怪が「場所」に出るのに対して、幽霊は「人」のもとへやって来る——そんな区別が昔からあります。この世に未練や恨みを残した魂が、成仏できずにさまよい出たもの。現れるのは草木も眠る丑三つ時、場所は柳の下、と相場が決まっています。
おなじみの「足のない姿」は、江戸中期の絵師・円山応挙が描いた幽霊画から広まったといわれます。つまり、あのゆらりとした姿は絵師の発明。それ以前の幽霊は、足もあれば普通に歩きもしたそうです。ちょっとふわふわした姿も、長い歴史の中で生まれたデザインなのです。