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No.073

豆狸

MAMEDANUKI

豆狸
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『絵本百物語』より「豆狸」
参考:昔の絵竹原春泉(1841)
『絵本百物語』より「豆狸」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
MAMEDANUKI
ぶんるい
獣の怪
でるところ
酒蔵・民家・村の夜道

◆ でんしょう

兵庫や大阪など、西日本に伝わる小さな狸です。ふつうの狸よりずっと小柄ですが、化かす腕前はなかなかのもの。人に幻を見せては、からかって楽しむといわれています。小さな体で、人の家や蔵にこっそり住みつくという話も残っています。

よく知られているのが、「狸の八畳敷き」ということばにまつわる話。豆狸は自分の体の一部をふろしきのように大きく広げ、八畳ほどの座敷に見せてしまうのだとか。何も知らない旅人がそこでくつろいでいると、ふとしたはずみで座敷がくるりとひっくり返り、気がつけば野原にぽつんと座っていた――そんな笑い話も伝わります。いたずら好きでも、どこかひょうきんで憎めない狸です。