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No.053

清姫

KIYOHIME

清姫
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『今昔百鬼拾遺』より「道成寺鐘」
参考:昔の絵鳥山石燕
『今昔百鬼拾遺』より「道成寺鐘」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
KIYOHIME
ぶんるい
大蛇
でるところ
紀伊・道成寺
伝承地
  • 和歌山県 — 安珍・清姫の物語が伝わる道成寺。物語を描いた絵巻が残されています

◆ でんしょう

熊野詣の旅の途中、ある家に宿を借りた若い僧・安珍に、その家の娘・清姫が恋をしました。安珍は「お参りの帰りにまた寄る」と言い残して旅立ちますが、帰りは別の道を選び、そのまま去ってしまいます。だまされたと知った清姫は後を追いかけ、日高川にさしかかったところで大蛇へと姿を変え、川を渡っていったといわれています。

安珍は道成寺に逃げこみ、寺の僧たちは下ろした釣鐘の中に彼をかくまいました。けれど大蛇はその鐘に巻きつき、炎を吐いて、鐘ごと焼いてしまった――と語られています。この話は古く『今昔物語集』などに、名もない女と僧の話として書きとめられ、のちに「安珍・清姫」の名で広く知られるようになりました。和歌山県の道成寺には、この物語を描いた絵巻が伝わっています。

◆ この妖怪のよみもの

清姫と道成寺の鐘 — 絵巻から能・歌舞伎へ受けつがれた物語恋した僧を追って大蛇になった清姫の物語は、和歌山の道成寺で絵巻を広げて語られ、能「道成寺」や歌舞伎「京鹿子娘道成寺」へと受けつがれてきました。ひとつの話がどう芸能になっていったのかを、ゆるりとたどります。