No.046
姑獲鳥
UBUME


『画図百鬼夜行』より「姑獲鳥(うぶめ)」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
お産のときに亡くなった女性が、この世に心を残して現れたものといわれる妖怪。「産女」とも書きます。夜、川のほとりや橋のたもと、道の辻などに、赤子を抱いた女の人がひっそりと立っていて、通りかかった人に「少しのあいだ、この子を抱いていてください」と頼むのだそうです。白っぽい着物姿で、さびしげに語られることの多い妖怪です。
頼まれるままに赤子を抱いてやると、女はいつのまにか姿を消してしまいます。抱いているうちに赤子が重くなっていく話や、それをこらえて抱き通した人が力を授かった話も、各地に残っています。こわい話として語られながら、その底には、生まれたばかりの子を残していかなければならなかった母親の思いが流れています。