No.10
がしゃどくろ
GASHADOKURO


『相馬の古内裏』(滝夜叉姫と骸骨)
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
戦や飢えで亡くなり、弔われることのなかった人々の骨が集まって生まれた、見上げるほど巨大な骸骨。真夜中の野原を「がしゃ、がしゃ」と音を立ててさまよい、出会った人をつかみ取るといいます。
じつはこの妖怪、古い言い伝えにはほとんど登場せず、昭和に入ってから妖怪図鑑などを通じて広まった比較的新しい顔ぶれ。イメージの源流は、歌川国芳が描いた浮世絵「相馬の古内裏」の巨大骸骨だといわれています。生まれは新しくても、無数の無念が集まるという設定はずしりと重い。夜の野原で歯の鳴る音がしたら、そっと引き返しましょう。