No.064
木霊
KODAMA


『画図百鬼夜行』より「木魅(こだま)」
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◆ でんしょう
長い年月を生きてきた古い木には、精霊が宿ると考えられてきました。その精が木霊です。「木魂」とも書き、木そのものの神さまのように語られることもあります。姿ははっきりとは伝わっておらず、宿った木と一体のものとして思いえがかれてきたようです。神社や村の大きな木が、しめ縄を巻かれて大切にされてきたのも、そうした考えとつながっています。
木霊の宿る木をむやみに切ると、よくないことが起こるといわれてきました。古い大木を切るときには、木に祈りをささげてから斧を入れた、という話も伝わっています。木はただの材木ではなく、長く生きてきた「だれか」でもある。木霊の言い伝えには、木を切って暮らしを立てながらも、木への敬意を忘れなかった人々の心が映っています。