No.037
海坊主
UMIBOZU


『東海道五十三対』より「桑名 船のり徳蔵の伝」
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◆ でんしょう
日本の各地の海に伝わる妖怪です。漁の帰りや夜の沖で、それまで静かだった海面がもりあがり、船よりもずっと大きな、黒くてまるい坊主頭がぬっとあらわれるといわれています。顔ははっきりせず、目だけが光っていた、という話もあります。
海坊主に出会った船は、こわされたり沈められたりするとも、ただじっと見下ろされるだけだったともいわれ、土地によって話はさまざまです。漁に出てはいけないとされた日に海へ出た船の前にあらわれた、という話も伝わっていて、海のこわさや、海で守るべき決まりごとと結びついて語られてきた妖怪です。