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No.037

海坊主

UMIBOZU

海坊主
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『東海道五十三対』より「桑名 船のり徳蔵の伝」
参考:昔の絵歌川国芳(1845)
『東海道五十三対』より「桑名 船のり徳蔵の伝」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
UMIBOZU
ぶんるい
海の怪
でるところ
夜の海・沖合

◆ でんしょう

日本の各地の海に伝わる妖怪です。漁の帰りや夜の沖で、それまで静かだった海面がもりあがり、船よりもずっと大きな、黒くてまるい坊主頭がぬっとあらわれるといわれています。顔ははっきりせず、目だけが光っていた、という話もあります。

海坊主に出会った船は、こわされたり沈められたりするとも、ただじっと見下ろされるだけだったともいわれ、土地によって話はさまざまです。漁に出てはいけないとされた日に海へ出た船の前にあらわれた、という話も伝わっていて、海のこわさや、海で守るべき決まりごとと結びついて語られてきた妖怪です。

◆ この妖怪のよみもの

海坊主はなぜ「坊主」なのか — 夜の海にうかぶ、まるくて大きな影海にあらわれる大きな妖怪なのに、名前は「坊主」。海坊主の名前には、昔の人が夜の海で見た「まるくて大きな影」の形が残っています。大入道たち坊主の仲間、正体の見方、船乗りのことば「板子一枚下は地獄」まで、ゆるりと紹介します。