No.039
キジムナー
KIJIMUNA

◆ でんしょう
沖縄で語り継がれてきた、古い木に宿る精霊です。ガジュマルのように枝からたくさんの根を垂らす大きな木に住み、ぼさぼさの赤い髪をした、小さな子どものような姿をしているといわれます。こわい妖怪というより、木とともに暮らす身近な隣人として親しまれてきた存在で、いたずら好きでありながら、気の合った人間とは友だちのように付き合うと語られています。
キジムナーには、はっきりとした好き嫌いがあるといわれます。好物は魚、それもとくに目玉。仲よくなった人と海へ出て魚をとっても、自分は目玉だけをもらって満足するのだとか。いっぽうで、タコは大の苦手。キジムナーと縁を切りたいときにはタコを使う、という話まで残っています。好きなものと苦手なものがはっきりしているところにも、どこか子どもらしい愛嬌がにじみます。