No.15
河童
KAPPA

◆ でんしょう
日本でいちばん有名な水の妖怪。子どもほどの背丈に緑の体、背中には甲羅、くちばしのような口、そして頭のてっぺんには水をたたえた皿。川や沼に棲み、通りかかった人や馬を水の中へ引きこもうとするといわれています。相撲が大好きで、人を見かけると勝負を挑んでくるのだとか。
力の源は頭の皿の水。こぼれると、とたんに力が抜けてしまいます。そこで昔の人は、河童に出会ったらまず深々とお辞儀をするとよい、と言い伝えてきました。律儀な河童はつられてお辞儀を返し、皿の水をこぼしてしまうのです。悪さをして捕まった河童が、許してもらうお礼に傷薬の作り方を教えた――そんな恩返しの話も、各地に残っています。