No.029
砂かけ婆
SUNAKAKEBABA

◆ でんしょう
奈良県のあちこちに伝わる妖怪です。人けのない神社の森の陰を通りかかると、どこからともなく砂がぱらぱらと降りかかってきて、人をおどかすといわれています。兵庫県にも、同じように砂をかけられる話が伝わっています。
ふしぎなのは、姿を見た人がいないとされていることです。木の上にいるのか、茂みにひそんでいるのかもわかりません。それでも、名前には「婆」がついています。民俗学者の柳田國男が、各地の妖怪の名前を集めたなかに奈良の話として書きとめたことで、広く知られるようになりました。