No.02
毛羽毛現
KEUKEGEN


『今昔百鬼拾遺』より「毛羽毛現」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
全身がふさふさの毛におおわれた、小犬ほどの大きさの妖怪。江戸の絵師・鳥山石燕が『今昔百鬼拾遺』に描いたことで知られています。家のまわりのじめじめした場所や床下にひそんでいて、この妖怪が棲みつくと家の人が病気になる、とも言われました。
おもしろいのはその名前。「毛羽毛現」のほかに「希有希見」——めったに有らず、めったに見られず——という字も当てられています。つまり、出会えること自体がきわめて珍しい。見ると病気になるのか、見られたらラッキーなのか。どっちなんだ、と言いたくなる妖怪です。