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No.049

枕返し

MAKURAGAESHI

枕返し
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『画図百鬼夜行』より「反枕(まくらがえし)」
参考:昔の絵鳥山石燕(1776)
『画図百鬼夜行』より「反枕(まくらがえし)」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
MAKURAGAESHI
ぶんるい
寝床の怪
でるところ
寝間・座敷

◆ でんしょう

夜、ぐっすり眠っているあいだにやってきて、枕を動かしたり、ひっくり返したりする妖怪です。ときには寝ている人の頭と足の向きを、そっくり逆にしてしまうともいわれます。朝、目が覚めると枕が足もとに転がっていて、首をかしげる。そんな小さな不思議が、この妖怪のしわざとして語られてきました。

姿についての言い伝えは土地によってさまざまで、はっきりしません。小さな子どもの姿だという話もあり、東北地方には座敷童子のしわざとする言い伝えも残っています。また、その部屋で亡くなった人の霊が枕を返すのだ、という少しこわい話が伝わる土地もあります。ただのいたずらなのか、それとも何かの知らせなのか。眠っているあいだの出来事なので、だれにもたしかめようがありません。

◆ この妖怪のよみもの

なぜ「枕」なのか — 枕返しと、眠りと夢の境目寝ているあいだに枕を返す妖怪・枕返し。ふとんでも着物でもなく、なぜ枕なのでしょう。枕に魂が宿るという考え、夢枕や初夢の宝船、北枕の習わしから、昔の人が枕に感じていた特別さをゆるりとたどります。