No.049
枕返し
MAKURAGAESHI


『画図百鬼夜行』より「反枕(まくらがえし)」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
夜、ぐっすり眠っているあいだにやってきて、枕を動かしたり、ひっくり返したりする妖怪です。ときには寝ている人の頭と足の向きを、そっくり逆にしてしまうともいわれます。朝、目が覚めると枕が足もとに転がっていて、首をかしげる。そんな小さな不思議が、この妖怪のしわざとして語られてきました。
姿についての言い伝えは土地によってさまざまで、はっきりしません。小さな子どもの姿だという話もあり、東北地方には座敷童子のしわざとする言い伝えも残っています。また、その部屋で亡くなった人の霊が枕を返すのだ、という少しこわい話が伝わる土地もあります。ただのいたずらなのか、それとも何かの知らせなのか。眠っているあいだの出来事なので、だれにもたしかめようがありません。