No.036
小豆洗い
AZUKIARAI


『絵本百物語』より「小豆洗い」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
日本の各地に伝わる、音の妖怪です。夕暮れや夜、川のほとりや谷川の橋のあたりを通ると、しょきしょき、しゃきしゃきと、ざるで小豆を洗うような音が聞こえてくる。ところが、音のするほうをそっとのぞいてみても、そこにはだれもいないといわれています。
土地によっては、その音にあわせて「小豆とごうか、人とって食おうか」と歌う声まで聞こえてくる、という話が残っています。気味悪がって近づくと、足をすべらせて川に落ちてしまうとも。いっぽうで、音を立てるだけで、それ以上の悪さはしないと語る土地もあり、こわさの度合いは場所によってずいぶんちがいます。