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No.050

垢嘗

AKANAME

垢嘗
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『画図百鬼夜行』より「垢嘗」
参考:昔の絵鳥山石燕(1776)
『画図百鬼夜行』より「垢嘗」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
AKANAME
ぶんるい
家の怪
でるところ
夜の風呂場・古い湯殿

◆ でんしょう

人が寝しずまった夜ふけ、だれもいない風呂場にしのびこみ、桶や湯船にこびりついた垢をぺろぺろとなめていく妖怪です。古い家や、手入れされずに荒れた湯殿に出るといわれています。人をおそうわけではなく、ただ垢をなめるだけ。それでも、夜の風呂場で何かが舌を動かしていると思うと、なんだか落ち着きません。

垢嘗の姿を広く知らせたのは、江戸時代の絵師・鳥山石燕の妖怪画集『画図百鬼夜行』です。ぼさぼさの髪に長い舌をのぞかせ、風呂場にたたずむ姿で描かれています。古くからの言い伝えはあまり多く残っていないといわれ、どんな妖怪なのかは、この絵から想像されてきたところも大きいのです。

◆ この妖怪のよみもの

「垢嘗が来るよ」— 夜の風呂場と、そうじの言い伝え夜ふけの風呂場で垢をなめる妖怪・垢嘗。こわい話というより「お風呂はきれいにしておこう」という暮らしの教えとして読むと、ぐっと身近になります。木の湯船、夜の湯殿の暗さ、名前にこめられた意味を、ゆるりと紹介します。