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No.026

猫又

NEKOMATA

猫又
ドット絵ピクセル妖怪 描きおろし
『画図百鬼夜行』より「猫また」
参考:昔の絵鳥山石燕(1776)
『画図百鬼夜行』より「猫また」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
よみ
NEKOMATA
ぶんるい
獣の怪
でるところ
山奥・古い家

◆ でんしょう

長い年月を生きた猫の尾が、根もとから二つに分かれて化けたものが猫又だといわれています。後ろ足で立って歩いたり、人の言葉を話したり、人に化けたりするとも語られますが、いちばんの目じるしはやはり尾。ふつうの猫と見分けるには、うしろ姿を見ればよい、というわけです。

猫と亡くなった人にまつわる言い伝えも、猫又の話とよく結びつけられます。亡きがらのそばに猫を近づけてはいけない、猫がまたぐと亡きがらが動き出す、といった言い伝えが各地に残っていて、年を重ねた猫のふしぎな力が恐れられてきたことがうかがえます。化け猫とはっきり分けられないことも多く、二つに分かれた尾こそが猫又らしさのしるしとされています。

◆ この妖怪のよみもの

猫又と『徒然草』— 夜道で法師が出会った「猫また」の正体尾が二つに分かれた猫の妖怪・猫又は、鎌倉時代の終わりごろの随筆『徒然草』にもう登場しています。うわさを聞いた法師が夜道で「猫また」に飛びつかれる、ちょっと笑える話から、山の猫又と家の猫又、二股の尾の言い伝えまで、ゆるりとたどります。