No.026
猫又
NEKOMATA


『画図百鬼夜行』より「猫また」
パブリックドメイン(Wikimedia Commons)
◆ でんしょう
長い年月を生きた猫の尾が、根もとから二つに分かれて化けたものが猫又だといわれています。後ろ足で立って歩いたり、人の言葉を話したり、人に化けたりするとも語られますが、いちばんの目じるしはやはり尾。ふつうの猫と見分けるには、うしろ姿を見ればよい、というわけです。
猫と亡くなった人にまつわる言い伝えも、猫又の話とよく結びつけられます。亡きがらのそばに猫を近づけてはいけない、猫がまたぐと亡きがらが動き出す、といった言い伝えが各地に残っていて、年を重ねた猫のふしぎな力が恐れられてきたことがうかがえます。化け猫とはっきり分けられないことも多く、二つに分かれた尾こそが猫又らしさのしるしとされています。