No.09
鬼婆
ONIBABA


『画図百鬼夜行』より「黒塚」
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◆ でんしょう
奥州・安達ヶ原の荒野にぽつんと建つ一軒家。日が暮れて宿を借りた旅人が、夜中にふと奥の部屋をのぞくと、そこには白骨の山が——。宿の老婆の正体は、旅人を襲う鬼婆だったのです。
ただ、この鬼婆にはもとは人間だったという悲しい由来が語られています。かつては都で姫に仕えた乳母で、姫の病を治すための薬を求めて旅に出て、やがて道を踏みはずしてしまった……。能や歌舞伎の「黒塚(安達原)」として今も演じ継がれる、恐ろしさと哀しさが背中あわせの物語です。